こんにちは。ちっちママです。
この記事では、
・母乳が詰まってガチガチのしこりになり、痛みがある時の対処法
・そもそも母乳が詰まらないようにするためには
について、私の体験談と助産師さんからのアドバイスをお伝えします。
私は、生後1か月頃から完全母乳で育てています。
その頃から週一回のペースで母乳が詰まり、おっぱいがガチガチの岩で激痛…という状態を、生後4か月頃まで繰り返していました。
生後3か月頃、あまりにも母乳の詰まりが頻繁で心身ともにボロボロの状態だった私は、近くの助産院に助けを求めて駆け込んだのですが、そこで色々な事を教えてもらい、徐々に改善していきました。
この記事では、その助産院で教えてもらった事、私が試して実際に効果があった事をご紹介します。
同じように、乳腺炎や詰まり・しこり、授乳トラブルで悩むママさん方の少しでもお役に立てれば幸いです。
母乳が詰まってガチガチ/乳腺炎の時の対処法
基本は”とにかく授乳する” 赤ちゃんに飲んでもらわないと改善しない
おっぱいがガチガチでまさに岩になっているのは、うまく母乳が外に排出されず、乳房の中に溜まりすぎている事で起きています。
なので、痛くて辛いと思いますが授乳は継続する事、赤ちゃんに上手く飲みとってもらう事が、最も早く改善する方法だと教わりました。
授乳の際のポイントを3点、ご紹介します。
詰まっている方から授乳をスタートする
詰まっている方のおっぱいから授乳をスタートし、なおかつ、赤ちゃんのお口の上下(出来れば下顎側)が詰まっている箇所の延長にくるような位置で授乳すると、飲みとってもらいやすいです。
例えば、私はよく右おっぱいの上部外側が詰まりやすかったのですが、その場合は、フットボール抱きもしくは横抱きで右側からスタートしていました。
授乳をスタートすると、赤ちゃんが吸い始めてから2~3分間、母乳がぶわぁーっと湧いてきます。この湧いてくる勢いと、飲み始めでお腹が空いていて吸う力が一番強いタイミングで、詰まっている箇所をしっかり飲ませるイメージです◎
詰まっている箇所を押しながら授乳する
授乳の最中は、手の平で詰まっている箇所に軽く圧をかけながら授乳します。
この時、手の重みを自然にかける程度で押します。ゴリゴリと力任せに押したりすると、炎症を悪化させる恐れがあるそうですので、やめてくださいね。
だらだら授乳しない/片側授乳にしない
おっぱいが詰まっている時は、とにかく飲ませなければ…!と躍起になって、詰まっている方ばかりを長時間咥えさせたくなりますが、それもいけないそう。
なぜなら、いま詰まっている方に気を取られてそちらばかり飲ませていると、片側授乳になってしまい今度は必ず反対側も詰まって悪くなるから…!(私はこの負のループに陥っていました、恐ろしい、、)
また、必要以上に赤ちゃんに咥えさせると、おしゃぶりのように”浅く咥えているだけ”状態になり、乳頭に負担がかかる事になります。乳頭に負担がかかると、白斑が出来たり、出口が詰まってさらに悪化する原因にもなりますので、時間を決めて、両側から必ず飲ませる事が大事です!
乳房に発赤が見られ、ズキズキと痛みがひどい場合
授乳する事以外にも、出来る対処はまだあります。
詰まっている箇所に赤みが出ていて、ズキズキとかなり痛みがひどい場合は、炎症を起こしている可能性がありますので、じんわり冷やしましょう。
小さな保冷剤をガーゼやタオルでくるみ、赤みが出ている箇所にあてて冷やします。炎症が抑えられ、ズキズキとした痛みが少しは和らぎます。
氷を患部に直接あてたり、冷えピタを貼ったりするのはNG!
冷やしすぎると、母乳の流れが悪くなります。
また、炎症が起きるほど酷い場合は、湯船に浸かったり運動などで血行が良くなると、更に母乳が作られ痛みが増す場合がありますので、控えた方が良いようです。
詰まり・しこりはあるが、痛みはひどくない場合
詰まってしこりになってはいるけれど、発赤は見られず痛みもひどくない場合は、湯船に浸かるなど温めて血行を良くしたうえで、授乳でしっかり赤ちゃんに飲んでもらいましょう。
「冷やすと良い」や「温めると良い」、ネットで検索するとどちらも出てきますが、”炎症が起きており痛みがある時は冷やす” ”そうでない時は温めて血行を良くする”と良いようです。
母乳の詰まりを改善する漢方を飲む
状態によって冷やすもしくは温める、をしながら授乳を継続するとともに、漢方を飲んで少しでも詰まりを解消するのも私は効果がありました。
- 葛根湯
- ゴボウシ
この二つは、母乳の詰まりを解消する効能がある漢方です。
ゴボウシの方が私は効果があるように感じましたが、普通家に常備しているものではないので、緊急で飲みたい場合は葛根湯を飲みましょう!
ゴボウシは、漢方薬局で購入する事が可能です。
ゴボウシは、種を煎じて飲むのですが、かなり不味いです(苦笑)。
ただ、慣れれば気にならないですし、私は予防のために今でも定期的に飲んでいます。
良薬は口に苦しとはこの事ですかね。
早めの受診を
おっぱいが岩のようにガチガチになってしまった際には、セルフケアも大事ですが、早めに病院へ行く事をお勧めします。
産婦人科の母乳外来や助産院で診てもらい、助産師さんに絞ってもらうと、溜まっている母乳が排出されて楽になります。
病院や助産院にかかる際ですが、出来れば授乳しているところを見てもらってください。
授乳姿勢や吸わせ方に問題がある場合、搾乳で一時的に楽になったとしてもまたすぐにガチガチになってしまいます。搾乳・マッサージと合わせて正しい授乳が出来るようになると、赤ちゃんが上手に飲みとってくれます。
病院と助産院、どちらに行けばいい?
病院と助産院の違いですが、
病院であれば、炎症が起きている場合は抗生物質などの薬を処方してくれますし、どうしても緊急の場合は夜間でも診察してもらえる可能性があります。
一方助産院は、授乳指導を丁寧に行ってくれる可能性が高いです。また、自宅まで訪問して手技を行ってくれるところもあります。
それぞれどちらもメリットがあります。ご自身の要望に合わせて受診先を検討してみてください。
私は、病院も助産院もどちらも通いましたが、最終的には桶谷式母乳相談室の助産院に落ち着きました。私は授乳の仕方に問題があって詰まりを繰り返していたため、こちらが合っていたようです。
また、(ここだけの話)病院のマッサージは激痛で、歯を食いしばって耐えていましたが、桶谷式助産院のマッサージは痛くなかったのも、こちらに落ち着いた理由の一つです。
詰まらないおっぱいにするために出来ること
詰まった時にどうするか?という対処法も大事ですが、詰まらないおっぱいにするという事も同じくらい重要です。
乳腺炎・母乳の詰まり・しこり予防のためにどうすれば良いか、という事も助産師さんに教えて頂きましたのでご紹介します。
そもそも母乳が詰まる原因は…?
母乳が詰まる原因は、はっきりとは分かっていないようです。。涙
ただ、幾つか考えられる原因はありますので、ご自身が当てはまるものがないか?改善出来そうなものはないか?チェックしてみてください。
・授乳の仕方/吸わせ方に問題がある
・ストレスや疲れ
・水分不足
・肩こりや首こり
(・脂っこい食事や甘いもの)
よく、食事内容で母乳が詰まる、と言われますが、脂っこいものや甘いもので詰まる、という医学的根拠はないようです。
私自身、母乳が詰まる度に、「前日に食べたあれのせいかな、、」と落ち込んだり、本当はスタバでフラペチーノを飲みたいけれど、「これを飲んだらどうせ詰まるんだろうな、、」と思って諦めたりしていましたが、そうやってストレスを溜める方が良くない!と思い、最近は好きなものを食べて、子育てを頑張る自分へのご褒美に、たまには甘いものも食べています( *´艸`)
授乳の仕方を見直す
詰まらないおっぱいにするためには、これが最も大事だと思います。(ただ最も難しい、、)
正しい授乳は、”深く・真っ直ぐ”咥えさせるという事が重要のようです。
浅吸いになってしまうと、乳頭を痛める事になり、裂傷を引き起こしたり白斑が出来てしまったりして詰まる原因になりますし、斜めに咥えさせていると、乳頭が歪んでしまい、母乳の出口がいびつになる事でこれもまた詰まる原因になります。
ただ、自分では出来ているつもりでも、やはり助産師さんからの授乳指導を受ける事が一番手っ取り早く改善出来る方法だと思いますので、詰まりを繰り返している方は、一度ご自身の授乳を見てもらってアドバイスを受ける事をお勧めします。
私は助産師ではないですし一ママでしかないので、授乳方法等を詳しくここでお伝えする事は控えますが、個人的に感じた正しい授乳のポイントをお伝えしておきます。
・自分が思っているより3段階くらい深く咥えさせる
・乳輪の外側までしっかり咥えさせる
・赤ちゃんの口に乳頭を”入れに行く”のではなく、”赤ちゃんを引き寄せる”
・授乳のとき痛いと感じたら、角度や深さ、何かしらが間違っている
・正しく授乳出来ると痛くない
イベントごとの前後は要注意!?疲れやストレスを溜めない
ママがストレスを感じていたり、疲れがたまっていると、母乳の詰まりに繋がる事があるようです。
実際に私も、お宮参りの前日やお出掛けした翌日、お食い初めの翌日など、普段より疲労を感じている時によく詰まる傾向にありました。
頻繁に詰まりを繰り返しており、授乳自体には問題がなさそう、という場合は、ご自身が頑張りすぎていないか、振り返ってみてくださいね。
授乳後は軽くストレッチ&水分補給
赤ちゃんを長時間抱っこしていたり、授乳で前かがみの姿勢になっていたり、血流が滞ると母乳も詰まりやすくなるそうです。
授乳の後は、首・肩をまわしたり、ぐーっと伸びをしたり、軽くストレッチをして、しっかり水分補給をしてみてください。
ゴボウシ/ハーブティーを飲む
詰まった時の対処法としてもご紹介したゴボウシという漢方ですが、私は予防も兼ねて今でも毎日飲んでいます◎
また、少し脂っこい食事をしてしまった・いつもより甘いものをたくさん食べてしまったな、という時には、食後にハーブティーも飲んでいます。
AMOMAというところの「ミルクスルーブレンド」というハーブティーです。
こちらのブランドからは、母乳育児を頑張るママのために、「ミルクアップブレンド」や、「ミルクダウンブレンド」など、他にも数種類ハーブティーが販売されています。
正直、効果があるかどうかは実感としてはあまり分かりませんが(小声)、私はお守りのようなかんじで、たまに飲んでいます♪
まとめ
乳腺炎、母乳の詰まりがある時の対処法としては、
- 正しく授乳して、赤ちゃんに飲みとってもらう
- 乳房に赤みがあり炎症を起こしてズキズキ痛い場合は、じんわり冷やす
- ゴボウシ/葛根湯を飲む
- 自己流でマッサージなどせず、早めに受診する
そもそも母乳が詰まらないようにするためには、
- 授乳方法の見直し/正しく授乳する
- 疲れ・ストレスを溜めない
- 慢性的な肩こりや水分不足に注意
- (脂っこいもの/甘いものばかり食べている人は)食事の見直し
以上の事を試してみてください。
また、これらに加えて、あともう一つ、「詰まっても落ち込みすぎない」これも大事だなあと思います。
母乳が詰まると本当に痛くて辛く、「いつになったらこのガチガチおっぱいは解消されるんだろう」、「このまま乳腺炎が悪化して切開などしないといけなくなったらどうしよう」と、大袈裟ではなくメンタルが崩壊します。。
信頼出来る助産師さんや、同じように乳腺炎で悩んだ事のある先輩ママさんなどに相談してアドバイスをもらえると少しは気持ちが楽になるかもしれません。
例え詰まったとしても、「正しく対処すれば必ず流れるから大丈夫 」と考えてみてくださいね。
こちらの記事が、乳腺炎で悩むママさん達の少しでも参考になれば幸いです。
では。
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