【体験談】桶谷式で断乳しました!スケジュールや痛みレポ

育児

そろそろ断乳したいけれど、夜泣きやおっぱいの痛みが怖い…

他の人の断乳レポが読みたい!

母乳で子どもを育てているママにとって「卒乳・断乳」は、出産してからずーっと繰り返し行ってきた授乳を終える一大イベントです。

この記事では、1歳2か月で決行した「桶谷式断乳」の私の体験談についてまとめています。

結論から言うと、私はこの「桶谷式断乳」を選択して本当に良かったです!

断乳のスケジュールやおっぱいの痛みと対処法、断乳後の子どもの睡眠や食事事情について、これから卒乳や断乳を考えているママさんの参考になれば幸いです。

ぜひ最後までご覧ください。

この記事で分かること
  • 桶谷式断乳とは
  • 断乳のスケジュール
  • 断乳後のおっぱいの痛みと対処法
  • 断乳後、変わったこと

桶谷式断乳とは

そもそも、授乳の終わり方には、子どもの方から自然とおっぱいを欲しがらなくなる「卒乳」や、保育園入園やママの体調・家族計画などで時期を決める「断乳」があります。

その中でも「桶谷式断乳」は、断乳の日まで授乳回数を減らす事なく、最後まで授乳を続けるのが特徴です。

私も、断乳前日まで一日6~7回授乳していました

断乳は赤ちゃんの心とからだの発育に合わせて行います。具体的には、1歳のお誕生日が過ぎてニ足歩行が上手にできる時期を目安にしています。

断乳は予告なくある日突然おっぱいをやめてしまうことではありません。親子で断乳の日にちを決め、その日に向かって、赤ちゃんが美味しいおっぱいを満足するまで飲めるように授乳し断乳の日を迎えます。授乳回数は制限せずに授乳を続けましょう。

断乳(卒乳)の仕方などについては、乳房とお子さんの状況を直接拝見してそれぞれの親子にあった方法を話しています。また、美味しいおっぱいを飲んでもらい、断乳後のトラブルを予防するために、断乳前から手技を行って、おっぱいを整えていきます。

母乳育児Q&A – OPPA!(おっぱ) 桶谷式母乳育児ママサポートサイト (oketani.or.jp)

授乳回数を徐々に減らしていかないからといって、赤ちゃんから突然おっぱいを取り上げてしまうわけではない、というのが桶谷式の考え方・方法です。

私が「桶谷式断乳」を選択した理由

私は、もともと母乳の分泌量が多いタイプで、何度も乳腺炎になり、詰まってしこりが出来るのはしょっちゅうでした(泣)

産後3か月頃までは、母乳が詰まる度に産院で診てもらっていたのですが、そこでのマッサージがあまりに激痛で耐えられず、色々調べて辿り着いたのが「桶谷式助産院」でした。

乳腺炎の時の対処法など教わった事はこちらの記事でまとめていますので、興味のある方はこちらもご覧ください。

何度も乳腺炎になったり詰まりを繰り返していたので、卒乳や断乳については、当時から本当に不安でした。

ですが、

  • 苦しかった母乳の詰まりを、何度も解消してもらっていたこと
  • そしてそのマッサージが痛くなかったこと
  • 最後まで母子ともに満足いく授乳をしたかったこと

これらの理由から、もともとお世話になっていた助産院で、断乳についても相談し進めていく事にしました。

断乳のスケジュール

断乳する時期の目安は

保育園への入園やママの体調など、各ご家庭で断乳をしようと思われる時期やきっかけは様々ですが、桶谷式ですすめられている断乳時期の目安は、次のとおりです。

赤ちゃん
赤ちゃん
  • 1歳を過ぎている
  • 歩行が安定している
  • 離乳食は3回食が食べられている
  • 話しかけると、言葉の意味を少しずつ理解している
  • 体調がよい
ママ
ママ
  • おっぱいの調子がよい
  • 断乳の決心が出来た

中でも、「断乳の決心が出来た」というのが大きなポイントのようです。

というのも、断乳から数日は赤ちゃんがかなり泣いたりしますが、かわいそうだからという理由で再度おっぱいをあげてしまうと、赤ちゃんも混乱し、断乳がうまくいかない原因になるので、ママの「これで最後だ」という強い決心が出来てから断乳に臨むのが良いとの事でした。

断乳のスケジュール

助産院からもらった断乳のパンフレットです

桶谷式ですすめられている断乳は、親子ともに納得して授乳を終えるので、いきなり今日で終わり!という事はしません。

わが家は、脱水になりやすい真夏を避けて、6月のとある土日のタイミングでの断乳を決意し、1か月ほど前からカレンダーに印をつけて、「この日におっぱいバイバイするんだよ、それまでたくさん飲んでね」と毎日話しかけていました。

この日に断乳する、と決めてから毎日子どもに話しかける事で、私自身も断乳の決心が固まり気持ちの整理が出来たようにおもいます。

断乳の日を決めたら、助産院に連絡して断乳したい旨を伝え、おっぱいマッサージの予約を取りました。

断乳までに準備しておきたいこと

実際の断乳後の様子の前に、断乳までに準備しておきたいことを簡単にまとめておきます。

  • 助産院に連絡し、おっぱいマッサージの予約(断乳前と後)
  • カレンダーに断乳の日をマーク。子どもに毎日話しかける
  • ゴボウシを飲む
  • 断乳後の痛みに備えて、母乳パッド湿布と保冷剤を準備
  • 痛み止めを購入
  • 離乳食や大人の食事のストック作り
  • 夫に断乳後の育児家事の協力依頼
  • 授乳なしでの寝かしつけを練習

後で詳しくまとめますが、断乳後1回目のマッサージを受けに行くまでは、痛みで家事どころではありませんでした。子どもの世話も、抱っこすらも出来ず…

夫に事前に育児家事をお願いする事になると伝えていて、本当に良かったです。

母乳の流れを良くするゴボウシという漢方は、amazonや楽天でも手に入ります。

いざ断乳!感動のラストおっぱいと、痛みとの闘い

最後のおっぱいは記念に写真や動画を残そう!

土曜日の午前中の授乳を最後のおっぱいと決め、飲んでいる様子を夫に写真や動画で撮影してもらいました。

いつもは、授乳の時近くにパパがいると気が散ってしまう息子ですが、この時はなぜかとても一生懸命にごくごくと飲み、時折私の方をじっと見つめたりしていました。

あの時の息子の真剣な様子は、今思い出しても泣きそうになるくらい尊いものでした。

「これで最後だ」となんとなく本人も分かっているのかな?と思うくらい一生懸命に飲む様子を、記憶だけでなく記録としても残せて本当に良かったので、これから断乳される方はぜひ最後のおっぱいの記念に、写真や動画を撮ってみてくださいね。

授乳を終えたら、とにかく冷やす!

最後のおっぱいを終えたら、助産院の指示どおり、すぐにおっぱいを冷やし始めました。

冷やすのに使ったのは、母乳パッド湿布と保冷剤

母乳パッド湿布

母乳パッドに水を十分に含ませ、ボウルに入れて(いいかんじにカーブするように)冷凍庫で凍らせたものを8枚、用意していました。

厚みはこれくらい

母乳パッド湿布を左右に2つずつ、そして脇に保冷剤を挟み、ぬるくなってきたら新しいものと交換し、痛みが出ていないうちからとにかく冷やしました。

断乳から12時間経過後、痛みが出てきた

土曜日の午前8時頃を最後のおっぱいにして、そのあとは冷やしながらですが夕方までは痛みもなく普通に外出なども出来ていました。

が、断乳からおよそ12時間経過前後から痛みが強くなり始め、午後8時頃にはガチガチに…

血管が浮き出て、おっぱい全体が四角くなっていました。。

痛みが出てきたので、ロキソニンを服用しました。

搾乳は 夜間はNG・6時間以上あける

断乳3日目(断乳した日を1日目とカウント)の朝いちばんで、助産院でのおっぱいケアの予約を入れていたので、そこまでは自分でどうにか頑張るしかありませんでした。

どうしても痛みが強く辛いときは、搾乳してよいと言われていましたが、

  • 夜間(夕食後以降)はダメ
  • 搾乳してから6時間は搾乳しない
  • 少し楽になる程度にする(すっきりするまで絞らない)

との指示でしたので、私は2日目のAM5時・AM11時・PM5時の3回だけ、軽く搾乳しました。

量は、それぞれ左右合計で20~50mlずつ程度でした。

眠るときは仰向けよりもソファーにもたれて仮眠がおすすめ

おっぱいがガチガチに張っていると、ベッドで横になるのが激痛で全く眠れなかったので、私はソファーに座ったまま仮眠程度に眠るようにしました。

痛みで何度も目が覚めるので、そのタイミングで母乳パッド湿布と保冷剤を新しいものに交換。

冷えた保冷剤を当てると少しは痛みが和らぐので、すぐにまたソファーでうつらうつら、、

そうして助産院に行くまでの2日間の夜を耐え忍びました。

断乳当日、夜泣きは…

さて、ここまで断乳直後の私のおっぱいの痛みなどをまとめましたが、ここからは息子のターンになります…!

日中は一度も欲しがらず

断乳当日は、日中は外に連れ出したくさん歩いたり遊んだり。

またいつもよりたくさんご飯や水分をあげて、空腹からおっぱい欲しい!と思わないように工夫しました。

そのおかげか、私に甘えたりはするものの特におっぱいを欲しがる素振りもなく、就寝時刻に。

案外あっさりとおっぱいバイバイ出来たのか…?

実は、断乳を決めたおよそ1か月前から、授乳して寝落ちさせる寝かしつけをしないで、寝室で限界まで絵本を読んだりしながら添い寝で寝かしつける、というのを試みていました。

断乳当日も、寝室でたくさん絵本を読んで、一緒にゴロゴロ(私はおっぱいが痛いので座ったまま)。

寝る前はさすがに欲しがるか…?と思いましたが、事前の練習の成果もあってか、入眠は案外あっさりと21時頃に完了しました。

地獄の夜泣き…親子ともに辛い夜

入眠自体は、おっぱいを思い出す事なくすんなりいきましたが、問題は夜中でした。

それまで、だいたい0時~1時前後・4時~5時前後におっぱいを欲しがって起きていた息子。

案の定、1時頃におっぱいを求めて泣き始めました。

やはりきた…!

いつもは泣いて起きるとすぐに授乳して寝かしつけていましたが、もう授乳する事は出来ません。

パパに抱っこしてもらい、私は背中をトントン。

「もうおっぱいはバイバイしたよね、このまま寝ようね」と声かけしながらお茶を飲ませようとするも、ギャン泣きでのけ反り、マグを叩き落します

そのまま15分ほど続けましたが、泣き声は大きくなるばかり…

気を紛らわそうと、一度リビングへ。

そこでドライヤーをかけてみた(息子はドライヤーの音が大好き)り、再度お茶をあげてみたり、なんとか落ち着かせようとしますが、泣き止まず…

結局、寝室とリビングを行ったり来たりしながら2時間ほど耐え、パパの腕の中で泣き疲れて寝てしまいました。

予想はしていたものの、今までにないくらいのギャン泣きで、本当に心が痛みました。。

その後は息子はパパと添い寝し、私はソファーで仮眠。

4時頃にも、再度泣いて起きてしまいました。

その時も、1時間ほど泣き続け、ベッドをのたうち回りながら泣き疲れて眠りました。

一番辛いのは息子。

それは間違いありませんが、親も心身ともにクタクタに…

親子ともに辛い夜をなんとか乗り越えました。

断乳その後…

夜間まとまって寝られるように

断乳当日は地獄の夜泣きと痛みでボロボロでしたが、断乳2日目には、なんと21時~5時頃まで寝てくれたのです…!

生まれてから400日以上、夜中に起きなかった事は一度もなかった息子。

私はおっぱいがガチガチで全く眠れていませんでしたが、断乳後まさか2日目で息子が朝まで寝るとは思わず、感動と驚きでいっぱいでした。

その後は、夜中たまに起きる事はあっても、だいたい21時頃入眠し、4~5時頃までは寝てくれるようになりました。

痛みは3日目まで!

私の方はというと、断乳後2日間は痛みで本当に辛く、加えて吐き気や寒気もするほどでした。。

断乳3日目の助産院の予約の時間まで、あと〇時間、あと〇時間耐えれば、、と呪文のように唱えていましたが、助産院で絞りに絞ってもらった結果、驚くほど楽になりました!

助産師さんが本気で神様に見えました。笑

その後は、翌週の予約までの間に、自分で3回ほど軽く搾乳したり、痛み止めも2回ほど飲みましたが、その程度でした。

「痛みのピークは3日目まで」というのを色々な人の断乳レポを読んで見ていましたが、実際に私もそのとおりでした。

離乳食の量が爆増

もともと食べる事は大好きで、特に好き嫌いもせずに出した量は毎回完食してくれていた息子。

断乳後は、食事がますます大好きに!

以前と比べ物にならないくらい食べる量が増えました

毎回ごちそうさまをさせるのが大変なほど、、

ごはん(主食)の量は、私とほぼ同じです…!

ちなみに、断乳前に念のためフォローアップミルクも購入していたのですが、食事とおやつを十分に取れているので、結局あげる事はありませんでした^^;

おっぱいは役目を終えて小さく、、

助産院でのおっぱいケアは、断乳後全部で4回。

2回目のマッサージ(断乳から約10日後)を終えた後、おっぱいは驚くほど小さくしぼみました。。

噂には聞いていたけど、、カナシイ

妊娠・授乳を経て役目を終えた私のおっぱい、今までお疲れ様!ありがとう!

産後は授乳キャミ一択だったので、今後は育乳ブラを検討・購入しようとおもいます。

1年2か月愛用し続けた授乳キャミはこちらの記事でご紹介しています。

まとめ

授乳期を経て思うこと

出産した直後からスタートする授乳生活。

新生児の頃は、朝も昼も夜も授乳授乳授乳、、一日に12~13回授乳していました。

断乳するまで累計の授乳回数は恐らく3000回ほどだと思います。

率直な感想は、、

本当に、本当に、辛かった!(笑)

悪阻よりも出産そのものよりも、授乳のトラブルによる痛さ辛さの方が私は大きかったです。

何回も、辛すぎて母乳をやめようと思ってきました。

ですが、気付けば自分が満足するところまで、母乳で息子を育てる事が出来ました。

新生児期からずっと、おっぱいを飲むと安心してとろんとする目元、一生懸命飲みながらぎゅっと握るおてて、飲みながらぴょんぴょん動くあんよ、ごくごく喉を鳴らして飲む様子、おっぱいだと分かると嬉しさを隠し切れないところ、ぷっくりほっぺに細くて綺麗な睫毛、、

私だけが知る事の出来た息子の色々な姿と成長を思うと、胸がいっぱいになります。

本当に、貴重で愛しい時間でした。

これから断乳しようとするママさんへ

ここまで私の断乳レポにお付き合いいただいた方、長文を読んでいただき有難うございました。

最後に、これから断乳しようとしているママさんへのメッセージとして、私が助産院で言われて心に残っている言葉を記します。

「生まれてからずっと、ママと赤ちゃんはおっぱいで繋がっていたけれど、これからは心で繋がります。断乳を通して、より強い絆で結ばれるからね。」

断乳を決心する前は不安と葛藤がたくさんありましたが、いざ断乳を終えると息子は以前よりも私に甘えんぼになったし、どんどん自分の意思表示も上手になってきました。

私の都合の良い解釈かもしれませんが、”おっぱいはバイバイしたけれど、ママはちゃんとそばにいてくれる”と思ってくれているのかなあと感じています。

息子なりに、断乳を通して成長してくれたのかなあと。

これから断乳しようとするママさんにとっては、断乳はすごく勇気がいる事だし不安だと思いますが、これを乗り越えると、親子でより強い信頼関係が築けると思います。

夜泣きも、痛みも、数日の辛抱ですしね!

断乳を推奨しているわけではありませんが、私の体験談がどなたかの背中を押すきっかけになれば嬉しく思います^^

では。

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